変動金利を選ぶ資格すらない?

usagitokame

「手がないわけではない」

大きく吸い込んだ息をふーっと吐き出し、クロ兄はふっきれたようにウサコの顔を見た。

「なあ、ウサコ。おまえ、毎週ここに通う覚悟があるか?」

えっ?

「もしウサコに、変動金利のリスクを自分の力で事前に回避したいという強い意志があるなら、オレが直々に避難マニュアルのつくり方を教えてやってもいい。」

「ほんと!」「さすがクロ兄。でも、なんで毎週?」

「避難マニュアルにはさまざまな試算が必要になるが、その作業量は膨大だ。1日ではとても終わらない。だから毎週なんだ。しかも計算するのはウサコの役目だぞ。」

「きびし~い。」大きくのけぞったウサコの背中で、ギギーっと背もたれが悲鳴を上げた。

「教えるオレだって大変なんだ。いいかウサコ、30年以上という長期にわたる管理を少しでも面倒だと感じるようなら、そもそも変動金利を選ぶ資格すらないぞ。それを覚悟のうえで変動金利を選ぶというなら、オレも協力してやる。もちろん、ここのハムチーズサンドはウサコのおごりでな。」

<続く>

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