ウサコのローン計画

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ウサコとカメオによる最高の住宅ローン決定戦。はい! ウサコが真っ直ぐ手を伸ばした。

「アタシは土地と建物がセットになった建売住宅を購入します。総費用は4147万円。自己資金として親から787万円の援助を受けます。借入金額は3360万円、借入期間は35年、住宅ローンは変動金利を前提に、金利と手数料の安い商品のなかから、全期間優遇が光るセントラル信託銀行を選びました。

次に〈毎月、自由に使えるお金〉ですが、このローン計画にした場合、アタシの〈毎月、自由に使えるお金〉は4万4468円になるので、借人6年目以降、店頭金利が4%程度にまで上昇しても家計は十分耐えられます。

〈毎月、自由に使えるお金〉を確保するために借人金額を減額しましたが、それだけだと備えが万全とはいえないので、普段から意識的して〈毎月、自由に使えるお金〉を安定的にふやす努力をします。

また、将来金利が上昇した時の対応として、今後クロ兄に協力してもらいながら「避難マニュアル」を作成する予定です。

最後に、万一審査に落ちた場合に備えて、スーパーネット銀行にも申し込みを入れようと考えています。」

発表を終えたウサコは、鼻の頭にうっすら浮かんだ汗を手の甲で拭った。

ふと見ると、シロフク先生が驚きの表情でウサコの計画書を見ている姿に十分な手応えを感じた。

<続く>

>>>銀行info/住宅ローン比較

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勝負の行方

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ハックション!大きなくしゃみを一つしてシロフク先生はカラダを震わせた。

ウサコとカメオによる最高の住宅ローン決定戦。

二人はシロフク先生、クロ兄立会いのもと、各々が錬りに錬った住宅ローンのプランをたずさえ、シロフク邸へ集合した。

「では、二人の選んだ住宅ローンとその理由を説明してもらおう。」

先生の言葉に、ウサコとカメオは武者震いした。ウサコはなんとしてもカメオに勝たなければならない。カメオは勝負などどうでもよかったが、ウサコより一歩も二歩も先まで考え抜いている計画に十分な自信があった。それをここで証明したい。

「どちらが先に行くかな」

はい! ウサコが真っ直ぐ手を伸ばした。

<続く>

>>>銀行info/住宅ローン比較

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変動金利を選ぶ資格すらない?

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「手がないわけではない」

大きく吸い込んだ息をふーっと吐き出し、クロ兄はふっきれたようにウサコの顔を見た。

「なあ、ウサコ。おまえ、毎週ここに通う覚悟があるか?」

えっ?

「もしウサコに、変動金利のリスクを自分の力で事前に回避したいという強い意志があるなら、オレが直々に避難マニュアルのつくり方を教えてやってもいい。」

「ほんと!」「さすがクロ兄。でも、なんで毎週?」

「避難マニュアルにはさまざまな試算が必要になるが、その作業量は膨大だ。1日ではとても終わらない。だから毎週なんだ。しかも計算するのはウサコの役目だぞ。」

「きびし~い。」大きくのけぞったウサコの背中で、ギギーっと背もたれが悲鳴を上げた。

「教えるオレだって大変なんだ。いいかウサコ、30年以上という長期にわたる管理を少しでも面倒だと感じるようなら、そもそも変動金利を選ぶ資格すらないぞ。それを覚悟のうえで変動金利を選ぶというなら、オレも協力してやる。もちろん、ここのハムチーズサンドはウサコのおごりでな。」

<続く>

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変動金利で借りている人は、避難マニュアルをつくっていない?

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「ただなあ・・・」

「ねえ、クロ兄。今日はなんだか疲れているようだけど。」ウサコが心配そうに気づかった。

「別に疲れているわけじゃねえ。ただ結論から言えば、避難マニュアルというのはウサコが一人でつくれるような代物じゃない。

内容そのものはとてもシンプルだ。まず大前提として『自分が借りたローンの金利を毎月チェックする』、これはいいな。

次に『借り換え候補の対象を絞り込んでおく』→『金利が上昇した際に変更する固定金利の商品と、その水準を決めておく』→『どのような手順で対応するか確認しておく』→『誰が対応するかを決めておく』。

これだけだ。」

「それならアタシにも出来そうだけど。」

「だが実際、金利がどこまで上昇したらどの固定金利に乗り換えるかなんて、事前に決めるだけでも、ウサコが思っているより遥かに高度な分析と検討が必要になる。

地震時の避難マニュアルだってそうだ。多くの者が自宅で寝静まっている深夜と、通勤通学で移動中の者が多い朝方では、被害の状況もその後の対応もまったく異なるだろ?

各分野の専門家が集まり、さまざまな分析を重ねたうえで何とかかたちにまとめている、それが避難マニュアルなんだ。」

「そうか分かった。じゃあ、アタシの避難マニュアルはおカネの専門家である金融機関につくってもらえればいいわけね。」

「うーん、それも難しいだろう。避難マニュアルのつくり込みに対応している金融機関は、現実にはほとんどないと言っていい。おそらく、『金利が上昇したら固定金利に借り換えたらどうですか』とか、『余剰資金があるなら繰上返済で返済額を軽減しましょう』とか、その程度のアドバイスでお茶を濁されるのがオチだ。」

「じゃあ、いま変動金利で借りている人は、避難マニュアルをつくっていないということ?」

「おそらくな。」

「金利が上がったらどうするのかしら?」

「それこそ、大地震に襲われたようにパニックに陥るだろう。」

「避難マニュアルは必要だが自分ではつくれない、専門家に頼んでもつくってもらえない。それじゃぁアタシは、結局、金利上昇のリスクに対して、事前に何の対策も取れないってことなの?」

あらゆる可能性を閉ざされて、ウサコは急に心細くなった。

<続く>

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金利上昇時の「避難マニュアル」でパニック回避

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「借り換えのベストなタイミングを、前もって予測するのは非常に難しい」

クロ兄は険しい顔をして腕を組んだ。

「変動金利で借りた者は毎月金利をチェックしなければならない。それはウサコも知っているな。

では、実際に金利が動き始めたら、どのタイミングでほかのローンに借り換える判断をするか、その理想的な動き方の手順をあらかじめ決めておかなければならない。いわば『避難マニュアル』の作成だ」

「避難マニュアル?」

「そうだ。避難マニュアルはあらゆる分野で活用されている。いうまでもなく災害の発生時がそうだ。いまこの瞬間に大地震が起きたとする。

このとき、誰がどのように動けば地震による被害を最小限に食い止められるか、その詳細をあらかじめまとめておけば、パニック状態のなかでもそれを頼りに迅速な対応が取れる。

金利の上昇も当事者にとってはある種のパニックだ」

「ということは、その避難マニュアルを作成して、金利の変動に備えろってことね」

ウサコが前向きに意欲を見せた。

<続く>

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